【まとめ:パンチラインRADIO!】「デザイナーの次」を見た男が見るデザインの近未来。

こんにちは。助田です。

本日も「パンチラインRADIO!」の収録をご紹介します!

今回のゲストはこの方です。

 

大手事業会社 デザインディレクター吉川 渉と僕

 

渉ちゃん(吉川 渉)と出会いは、彼がまだ大阪でWebデザインを受託でやってた頃、日頃から仲良くしている川向の義理の弟として紹介されたのが最初です。たしか2015年の4月くらいなので、5年くらいのお付き合い。

当時、とあるクライアントが業務委託でデザイナーを探していたので、相談して案件にジョインしてもらいまして、そこから何年か経つけど、最寄り駅も近いのもあり、たまには酒でも呑みながらー、など情報交換などしている中で気づくわけです。

最新のデザイン事情や、デザイナーのキャリアの話、大阪からのし上がった話、90年代BLACK MUSIC談義など、渉ちゃんの話は面白いしタメになるし元気になる

当初、パンチラインRADIO!のスタートライン着想も、酒呑んでて面白いな、タメになるな、結果元気になるなと思った話ができる人にゲスト出演してもらおうという部分があったので、チームSPEC.にお誘いして、その流れで出演してもらいましてん。

 

#デザインディレクター、#デザイナーの次、#デザイン再定義

 

Q:現職のデザインディレクターって何をしてる?

・世間で言うアートディレクターの対象をプロダクトに置き換えたポジション。
・役割はたくさん。デザインの品質担保、全体感の統一、デザイナーチームのマネジメント
・企画・事業サイドとの折衝、デザインルール、ガイドライン設定、デザインシステムの構築などなど。
・大事なのはデザイン理由のデザインワークに企画意図、工数見合いなど事業視点のバランスを加えること。

メモ:

現職ポジションの説明として、大手事業会社にて運営しているWeb、アプリサービス(ここではプロダクトと定義)があって、その価値向上のために、大枠「デザインにおける合意形成のプロセス」を作っていく業務ということ。

細かい話、「ABテストぶん回し系もやるし、細かいEFOもやる。」ようで、「例えば、アクションボタンの色を変える、という企画サイドからの要望があった場合、デザインの整合性だけ見ると全ページ統一したいが、企画意図や工数見合いにより、一部のページだけ実施してみて効果を計測した上で、全ページ統一を検討する。など。」

大手だとプロジェクトに携わる関係各位が多いので、デザイン業務もデザインチームのみならず、責任範疇を明確化した上での関係各位の合意のもと、事業判断しなければいけないケースも少なくないため、「攻める部分、守る部分のバランス」の舵取りを、デザインの観点を持ったデザインディレクターが担当するとのこと。

大手は大手なりの進め方があるわけですな。

Q:コロナ渦でもオンラインMTGって大変じゃない?

・打ち合わせの生産性、意思決定まで長くない?議論も煮詰まりにくくない?(渡辺)
・80%位固めて、20%を議論として煮詰めるイメージ。適宜イシュー出しをしないと冗長化するかも。
・デザイナーは特に受動的なコミュニケーションになりがちなので、情報として孤立する場合もある。
・オフラインだと察することができる表情や声色の変化など、状況のキャッチアップはしにくいよね。

メモ:

昨今コロナ渦の状況下で、オンラインでコニュニケーションすることは当たり前になってきてますが、やはりオフラインでのソレとは異なる点が多いなと、僕自身も感じることが多いです。

ファシリテーションをしていると特に、「情報としての孤立化しがち」な人をどうやって議論に参加してもらうか、みたいな観点にもとらわれがちですよね?

とは言え、制限時間との兼ね合いの中で「議論の目的」を達成することがメインなので、オンラインで読み取れない情報をいかに察知して、議論の目的を達成するためのディレクションを改めて心がけないとな、と省みるきっかけとなるトピックでやんした。

Q:デザイナーとして受託から事業会社に移行した際の所感

・(受託→事業会社で馴染めない人もいる中で)自分自身は「すっ」とプロダクト改善に携われた。
・理由はおそらく自分のOutputに執着がない。ボツとか仕様変更に対しての抵抗があんまりない。
・ビジネステーマもなく、アート的な発想の「0→1」クリエイティブは興味がわかなかった。

メモ:

自分のOutputに、「あくまで商業デザインの意識」を持っていたので、目的があった上でのデザインという手段をどう使うか、という観点で仕事に携われたのが、今の事業会社の環境に適した理由の一つでもあると言います。

プロダクトで施策を繰り返していくと、どうしてもデザインが崩れてしまうこともあると思いますが、その時点での目的が達成されているケースであれば◯で、仮にそれが、かっこいいとかダサいとか、自分的にこっちの方がいい、などの観点よりも重要だったりすることは事業視点で十分あるということですね。

Q:例えばデザイナーでキャリアを悩んでいる人へ言えることは?

・現職で余力がないなら、余力をもたせるための転職や副業は十分「アリ」。
・自分の「社会」が狭いケースが多いため、人間関係や知見を広げる意味で「まずはやってみる」。
・例えば、この会社辞めても「食っていける」という心の余裕があれば悲観しないですむ。

Q:今まで相当数のポートフォリオ見てきた視点で良いポートフォリオって?

・あくまで僕と会社の観点だが、大事なのは「その人」なりの思考プロセスがわかる、かどうか。
・例えば、このOutput至るまでのプロセスがわかること。目的、意図、根拠など記載。
・Outputに携わったチーム人数、自分の役割、担当、制作期間など記載。
・まずは求めている側の「ニーズ」を知ること。そのニーズに寄り添うこと。
・その上で自分がデザイン業務を進める上でどんなタイプなのか伝えるべし。

メモ:

僕自身も特に経験が浅いデザイナーのキャリア相談を受ける際によく出る質問の第一位「ポートフォリオのまとめ方」ですが、やはり「ニーズを把握して寄り添う」ということが大事なんですね。

例えば採用だと、求人票から「何を求めている」かは理解できるが、「なぜ求めているか」はわかりにくい。その根拠が分かれば、求人でデザイナーに求める役割が明確になる事が多く、求められる役割に対して、的確にアンサーを返す意図でポートフォリオを作成することが大事。

話にも出たように、例えば採用側企業のプロダクトがダサかった場合、単純に「自分、かっこいいデザインできまっせー」というアピールをする前に、「なぜダサいのかを知る。」「デザインのリテラシーが低いのか、プロダクトの売上含めた数値が最適化した結果なのか」、それによってアピールポイントも変わるし、そもそもそこに入りたいかどうかも判断できる。本質っすね。

Q:今後のデザインワークについてどう考える?

・例えば中国・アリババのデザイナーはAIのトレーニーをやってるの知ってる?(参考
・デザイナーだからってデザイン業務だけに閉じる必要がなくなっていると思う。
・役割が溶けてきているだけに、責任範疇も曖昧に。より一層「ガバナンス」が大事になってくる。
・もはや、デザイナー1人でデザインする時代じゃなくなってきていると思う。
・カスタマーも1つのデザインパーツとして捉え、集団でデザインをつくり消費していく時代なのでは。

メモ:

アリババの話も確か、過去に蒲田の居酒屋で聞いた話題で、おおそうなんだ!と思ったトピックの一つ。これまで定義されてきたデザイナーの役割も、再定義されてきている昨今になってきたようです。

人間は「AIにできないこと」をやればいいし、今のAIにはできない、例えば感情のデザインなど、HugeのUXデザイナーも「リアルな感情はもっと複雑なので、デザインするときにはもっと繊細な感情を取り込み、豊かな体験をもたらすべき。」と言っているように、プロダクトにさらなる発展をもたらす未来今後に期待大ですね。

お後がよろしいようで(´ー`)y-~~

 

今日のパンチライン

今後は集団でデザインして消費していく時代だ!